FAQ

よくある質問

おそうじ本舗のフランチャイズ加盟に必要な初期費用はいくらですか?

公式サイトによると、加盟金30万円を含む初期費用の合計は約392万円です。自己資金50万円から開業可能で、融資承認率は91.7%とされています。

おそうじ本舗のロイヤリティはいくらですか?

ロイヤリティ月額10万円に加えて、広告分担金4万円、システム使用料2万円など、月額固定費は合計17〜20万円前後になります。車両リースを含めるとさらに増加します。

おそうじ本舗のフランチャイズは未経験でも開業できますか?

加盟オーナーの約95%が未経験からの開業です。14日間の技術・サービス・経営者育成研修が用意されています。

おそうじ本舗フランチャイズの年収はどれくらいですか?

公式収支モデルでは年間売上1,300万円・利益約802万円とされていますが、これは理想的なケースです。実際には月額固定費の負担が大きく、加盟者によって収益に大きな差があります。

Chain Profile

チェーン基本情報

チェーン名おそうじ本舗
業種ハウスクリーニング
初期費用約392万円
ロイヤリティ月額10万円

ハウスクリーニングFCで店舗数全国1位のおそうじ本舗。テレビCMで見かけることも多く、FC加盟を検討している方も多いだろう。加盟金30万円、未経験者95%という手軽さが目を引くが、実際のところはどうなのか。

ビジネスモデルナビ編集部が公式情報・比較サイト・SNSでの加盟者の声を独自に調査した。公式サイトだけでは見えてこない「ぶっちゃけた」部分を掘り下げる。

おそうじ本舗の基本情報

おそうじ本舗はHITOWAライフパートナー株式会社が運営するハウスクリーニングFCで、店舗数は全国1,765店(2023年9月時点)。業界最大手として知名度が高く、エアコンクリーニングやキッチン・浴室の清掃を中心としたサービスを提供している。

加盟オーナーの約95%が未経験からの開業で、研修期間は14日間。無店舗型のビジネスモデルで、自宅を拠点に1人で始められる点が特徴です。

参考: ハウスクリーニング業界全体のビジネスモデル・収益構造ハウスクリーニング業の開業資金の業界平均も合わせて確認しておきたい。

加盟にかかる費用を整理する

初期費用: 約392万円

公式サイトに記載されている初期費用の内訳は以下の通り。

項目金額
加盟金30万円
開業サポート費20万円
初期研修開業準備費100万円
初期セット(機材)160万円
おそうじキット30万円
システム導入費25万円
オープン販促費16万円
その他(プリンター等)約11万円

自己資金50万円から開業可能で、融資承認率は91.7%と公式サイトに記載があります。ただし、融資を受けるということは返済義務を負うということでもあります。約350万円の借入を2年契約で返済する負担感は、事前にシミュレーションしておくべきです。

月額固定費: 17〜20万円

ロイヤリティだけを見ると月10万円だが、実際にはそれ以外の月額費用がかかる。

項目金額
ロイヤリティ10万円
広告分担金4万円
情報システム使用料2万円
タブレット端末使用料約5,000円
サポート関連費約5,500円
車両リース(任意)3〜4万円

車両リースを含めると月額20万円を超える。売上が安定しない開業初期にこの固定費を払い続けるのは、楽な話ではない。

公式の収支モデル、どこまで信じていいのか

公式サイトでは年間売上1,300万円、年間利益約802万円(利益率61.7%)という収支モデルが示されている。

この数字をそのまま受け取るのは危険です。理由はいくつかあります。

収支モデルには上記の月額固定費がすべて反映されていない可能性があります。また「月商100万円超え」を前提とした計算だが、開業直後からこの売上を安定的に達成できるオーナーがどの程度いるのかは公表されていありません。

比較サイトの分析でも、「公式サイトの収支モデルはハッピーケース」という指摘が複数見られた。

加盟者の声: ポジティブ面

公式サイト・比較サイト・SNSから収集した加盟者の声のうち、ポジティブなものを紹介します。

  • 「知名度が段違い。お客さんに名前を言うだけで安心してもらえる」
  • 「14日間の研修で、まったくの未経験でも現場に出られるようになった」
  • 「無店舗で開業できたので、固定費は自宅のガレージだけ」
  • 「融資サポートが手厚く、自己資金が少なくてもスタートできた」

知名度の高さは営業面で大きなアドバンテージになっている。個人でハウスクリーニング業を始めた場合、信頼を得るまでに時間がかかるが、「おそうじ本舗」の看板でそのハードルが下がるという声は一貫している。

加盟者の声: ネガティブ面

同じく、ネガティブな声も正直に紹介します。

  • 「月額固定費が想像以上にかかる。ロイヤリティ10万に広告分担金、システム利用料を足すと毎月20万近い」
  • 「説明会では『同エリアの加盟店と喰い合うことはない』と言われたが、実際には近隣に新しいオーナーが入ってきて仕事が減った」
  • 「本部からの案件紹介に頼りすぎると、紹介料で利益が削られる」
  • 「2年契約で初期投資を回収するのは相当厳しい」

X上では「加盟料300万・ロイヤリティ10万はめちゃくちゃ」という直接的な批判や、「借金地獄」という極端な声も見られた。これらは個別の状況に依る部分が大きいが、加盟前に見ておくべき情報ではあります。

ビジネスモデルナビ編集部の考察

おそうじ本舗の最大の強みは「知名度」と「未経験者への研修体制」の2点。ハウスクリーニング業で独立を考えたとき、この2つが揃っているFCは多くありません。

一方で、月額固定費の高さは見過ごせません。ロイヤリティ10万円は業界内で突出して高いわけではないが、広告分担金・システム利用料・車両リースを合算すると月20万円前後の固定費になる。月商80万円の場合、手元に残るのは限られる。

「1,765店舗」という数字は知名度の裏返しでもあるが、同時に「エリア内の競合リスク」を意味する。説明会で「喰い合わない」と説明されても、実際に近隣への出店が起きたという声が複数ある点は押さえておくべきです。

向いている人

  • ハウスクリーニング業に興味があり、体力に自信がある
  • 知名度のあるブランドで営業面のハードルを下げたい
  • 研修制度がしっかりしているFCで未経験から学びたい
  • 自己資金が少なくても融資を受けて開業する覚悟がある

向いていない人

  • 月額固定費20万円を払い続ける体力がない
  • 本部からの案件紹介に頼らず自力で集客したい(それなら個人開業の方が良い)
  • 2年以内に初期投資を回収したい(難易度が高い)

加盟を検討する前に確認すべきこと

おそうじ本舗に限らず、FC加盟前に必ず確認してほしい項目を挙げる。

  1. 自分が加盟するエリアの既存店舗数と新規出店計画を聞く
  2. 本部紹介案件の月平均件数と紹介料の金額を確認する
  3. 2年契約の更新条件と、中途解約した場合の違約金を確認する
  4. 公式収支モデルの前提条件(月の稼働日数・単価・件数)を質問する
  5. 可能であれば、既存のオーナーに直接話を聞く

業界全体の収益構造との対比

おそうじ本舗の月額固定費17〜20万円は、ハウスクリーニング業界の業界平均営業利益率25%と照らすと、月商80万円のオーナーで実質手取りが10〜15万円規模になる計算になる。業界平均の客単価15,000円・月間案件数45件=月商67.5万円というラインを下回ると、固定費負担で赤字に転じやすい構造を持っています。

業界の利益率レンジと収益構造の解説を踏まえると、おそうじ本舗は「ブランド力で固定費を上回る案件量を確保できる人」向きで、本部案件依存からの脱却を計画的に進められるかどうかが分かれ目になる。

加盟検討者の方へ

加盟前に押さえておきたい関連情報。

参考情報

この業界の独自視点(LMP編集部)

ハウスクリーニング業界の本FCを評価する際、ビジネスモデルナビ編集部が独自に整理した視点を以下にまとめます。本部資料や大手メディアでは触れられない構造的論点として、加盟判断の材料にご活用ください。

業界の収益構造と本質的な判断軸

ハウスクリーニングは「客単価×月間案件数×稼働率」の3軸で売上が決まる労働集約型サービス業で、1人運営の月商は80〜120万円が物理的上限。1日3〜5件の施術回数が稼働時間で頭打ちになる構造のため、スタッフ採用→チーム化で月商300万円超を狙う段階で人件費圧迫と属人化リスクが急増する。BtoCスポット中心では繁閑差で稼働率が50%を割る局面が継続的に発生し、BtoB定期契約(不動産仲介の退去クリーニング・店舗オフィス清掃)の積み上げこそが安定経営の唯一の解。本部募集資料はBtoCのキラキラ事例に偏りがちだが、加盟者目線では「BtoB定期契約の獲得ルートを本部がどこまで支援するか」が本質的な判断軸。

加盟者目線の批判的論点

業界トップのおそうじ本舗1,765店規模は加盟検討者にブランド力として訴求される一方、構造的にはドミナント化による既存加盟者の販路圧迫リスクを生んでいる。月17〜20万円の固定ロイヤリティは個人事業主の月商60〜120万円帯では粗利率を20〜30%まで削り、薄利期に経営を直撃する重荷になる。さらにくらしのマーケット・ミツモア等のマッチングPFが「副業から始める」入口を広げた結果、価格透明化が進行し1万円以下のスポット受注が常態化。本部の年収例は最上位加盟者の数字で、中央値ベースでは年商500〜800万円帯が現実的という構造的問題が情報非対称性で隠されがち。

他業界との横断比較で見た本業界の独自性

ペット・整体(個人技能型)と同じ労働集約モデルだが、整骨院のような保険診療収入は構造的に存在しない自費完結型ビジネス。飲食業のような在庫リスクは無いが、フロー型で1回完結のため月次売上は前月実績がほぼゼロ起点で再積み上げになる。BtoB領域ではイオンディライト(東証プライム[9787]・売上3,000億円超)等のビルメンテナンス大手が本格法人プレイヤーとして同領域に存在し、個人事業者・FC加盟者は中小規模物件か退去クリーニング等の大手が手を出しにくい領域で差別化が必要。比較対象として最も近いのは家事代行(CaSy・ベアーズ)だが、ハウスクリーニングは「専門技術・分解作業」で家事代行と明確に差別化できる業態構造を持っています。

LMP編集部の実務知見からのコメント

LMPのkurashi-pro(家づくりナビ)派生プロジェクトとして、住宅周辺サービスのBtoB集客マーケティング知見を本業界に転用。FC加盟店開発BPOの実務知見では、BtoB定期契約の獲得は地域不動産仲介・賃貸管理会社との関係構築(営業頻度・対応速度・契約口座開設)が決定要因。本部の最低保証や成功事例の年収数字だけでなく、自分の商圏で「不動産仲介3社以上と口座開設できそうか」「夜間・繁忙期対応の体力があるか」「FC本部以外に独自の集客チャネル(MEO・OB顧客紹介)を構築できるか」を独自検証することを推奨。

おそうじ本舗FCの収益シミュレーション(月商規模別の手取り試算)

「おそうじ本舗のフランチャイズで実際にどれくらい稼げるのか」を、公式公表値と業界平均の原価率・本部費用から逆算します。月商規模別の手取りを試算すると、本部資料のキラキラ事例と中央値の差が見えてきます。

月商規模別 単月収支シミュレーション(1人運営ケース)

項目月商60万円月商100万円月商150万円月商200万円
売上600,000円1,000,000円1,500,000円2,000,000円
粗利(粗利率65%)390,000円650,000円975,000円1,300,000円
本部固定費(ロイヤリティ+広告+システム)170,000円170,000円170,000円170,000円
車両リース・ガソリン代60,000円80,000円100,000円120,000円
広告費(自店舗集客分)30,000円50,000円70,000円100,000円
その他経費(保険・通信・消耗品)30,000円40,000円50,000円60,000円
営業利益(オーナー手取り)100,000円310,000円585,000円850,000円
売上対営業利益率16.7%31.0%39.0%42.5%

月商60万円帯では本部固定費17万円が粗利を直撃し、手取り月10万円水準に収束します。月商150万円超に到達して初めて手取り50万円帯となり、業界平均営業利益率25%(業界別利益率ランキング)を超える水準になります。

月商150万円到達までの典型的なフェーズ

  1. 開業1〜6ヶ月(月商30〜60万円帯)— 集客の立ち上げ期、本部固定費が粗利を上回る赤字も発生
  2. 開業7〜18ヶ月(月商60〜100万円帯)— BtoCスポット案件の積み上げ、口コミ評価4.5以上の確立
  3. 開業19〜36ヶ月(月商100〜150万円帯)— エアコンクリーニング等の高単価メニュー習熟、BtoB定期契約の獲得開始
  4. 開業3年目以降(月商150万円超)— BtoB定期契約の比率30〜50%で収益安定、月商200万円帯到達も可能

公式の年商例「年間売上1,300万円・利益約802万円」は月商108万円・営業利益率61.7%を意味する数字ですが、これは粗利のうち本部固定費・運転コスト・税金を控除する前の値に近い水準で、加盟者の実手取りとはずれが生じます。

おそうじ本舗FCの廃業率・撤退要因

ハウスクリーニング業全体の生存率は、中小企業庁の業種別生存率データ(サービス業大分類)で開業3年後62%・5年後50%・10年後40%水準です。おそうじ本舗FCの公式公表値は確認できませんが、業界平均と同水準と仮定すると、加盟者100名のうち10年後も継続している方は約40名という構造的な現実があります。

おそうじ本舗FC特有の撤退・廃業要因

  • 月額固定費17〜20万円の重荷: 売上歩合型ではなく固定費型のため、月商が伸び悩むと粗利を直撃
  • 近隣店舗とのカニバリ: 全国1,765店舗のドミナント化で、既存加盟者の商圏が圧迫されるケース
  • マッチングPFとの価格競争: くらしのマーケット・ミツモア等の登場で1万円以下のスポット受注が常態化
  • BtoB定期契約の獲得難: 本部の集客支援が主にBtoCスポット中心のため、BtoB契約の積み上げは加盟者の自助努力が必要
  • 加盟オーナーの高齢化: 開業者の平均年齢が上がり、5〜10年後の事業承継が課題になる事例

撤退を避けるための具体的なチェックポイント

加盟前に確認しておきたい論点をまとめます。

  • 自分の商圏(半径15〜25km・対象世帯30万世帯以上)に既存おそうじ本舗加盟店が何店あるか
  • 不動産仲介3社以上と口座開設できる営業ネットワークがあるか(賃貸退去クリーニングのBtoB獲得経路)
  • 月商60万円帯で18ヶ月持ちこたえる運転資金(手元150〜200万円)を確保しているか
  • エアコン分解清掃・特殊清掃等の高単価メニュー習得に半年〜1年専念できる時間と体力があるか
  • 本部の最低保証や成功事例の年収数字が、中央値ではなく上位事例の数字であることを理解しているか
  • FC加盟以外の独自集客チャネル(MEO・自社サイト・OB顧客紹介)を3年以内に構築できる経営力があるか

おそうじ本舗 vs 個人開業 vs 他社FC の損益分岐点比較

ハウスクリーニング業で開業する際の選択肢を、損益分岐点ベースで比較します。

開業形態初期投資月次固定費損益分岐月商営業利益率(平均)
個人開業50〜200万円5〜10万円30〜50万円25〜35%
おそうじ本舗FC約392万円17〜20万円80〜100万円15〜25%
おそうじ革命FC約280万円売上の8%(変動)60〜80万円15〜25%
ダスキンFC100〜500万円帯売上の8%+研修費規模により変動12〜22%

おそうじ本舗は本部の知名度とブランド利用、研修・集客支援に対する対価として月額17〜20万円を支払う構造です。一方、個人開業は集客を自力で立ち上げる代わりに固定費が軽く、営業利益率も高めに維持できます。「本部支援の価値が固定費17〜20万円に見合うか」を、開業前の事業計画で具体的にシミュレーションすることが重要です。

この業界の関連情報

本FCの加盟検討は、ハウスクリーニング業界の他FC比較・開業資金・失敗事例・収益構造を併読すると判断精度が上がります。